[2023.1.19]ミセスワタナベ殺し。3円往復の急騰急落劇。
❷ 欧州時間からはドル円再び下落。欧州勢は3月の日銀会合により緩和修正を見越した円買いの再開を強く見込む様子。米指標も不冴いない結果からドル円127円台半ばまで急落。
❸米国のインフレピークアウト期待強まる。日銀の次回会合も新たなドル円下落の重石となる。
目次
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のチェック項目◆
・🇯🇵日銀金融政策決定会合
金融政策の維持を発表。共通資金担保オペも拡充する事も発表。金融政策は依然として手厚いものに。
・🇯🇵黒田総裁記者会見
公表結果の通り。特に目立った発言なし。
・🇺🇸小売売上高
(結果:-1.1% 前回:-0.6% 予想:-0.8%)
[除自動車](結果:-1.1% 前回:-0.2% 予想:-0.4%)
米国の個人消費の動向を表す経済指標です。米国内で販売されている小売業・サービス業の売上高を集計したものです。米国は個人消費がGDPの約7割を占めており、他の先進国より高い傾向にある。(ちなみに日本も7割近くを占めてます)その為、個人消費の動向が景気全体に与える影響が大きい。
・🇺🇸生産者物価指数(PPI)
[前月比](結果:-0.5% 前回:0.3% 予想:-0.1%)
[前年同月比](結果:6.2% 前回:7.4% 予想:6.8%)
[コア前月比](結果:0.1% 前回:0.4% 予想:0.1%)
[コア前年同月比](結果:5.5% 前回:6.2% 予想:5.7%)
米労働省労働統計局が国内の製造業者の販売品目(約1万品目)について価格を測定して推移を指数化したものです。消費者物価指数(CPI)に比べると注目度がやや低いが、CPIよりも早く出ることが多いため、先行指標とて活用されます。
・🇺🇸鉱工業生産
(結果:-0.7% 前回:-0.2% 予想:-0.1%)
FRBが鉱工業部門の生産活動状況を指数化したもの。景気全般の動きとかなり密接な関係を持っておりGDPの推移と強い相関がある。
◆昨日のドル円相場の特徴◆
18日のドル円は3円超の急騰急落劇を見せました。

お疲れ様です。すごい相場でしたね。昨日の流れを見返してみましょう。
日本時間の昼頃、日銀は金融緩和の現状維持を公表決定しました。2023年度の物価見通しは据え置き。大幅な上方修正は見送りとなり、共通担保資金の供給オペの拡充も決定されました。
これにより円金利の急低下による円売り・株高がドル円上昇の材料となりドル円は日本時間の13時過ぎに131.57円まで上昇しました。
黒田総裁の記者会見でも「更なる長期金利変動幅拡大は必要ない」との強い発言がみられ、欧州時間でもこの流れは続くと予想されましたが、
海外勢は次回の3月会合で緩和修正を行うとの見立てが強い様子です。黒田総裁の任期満期による観測によるものと思考します。
これにより円買いが再開。この流れは米国時間も引き継ぎます。
発表された経済指標は、米12月小売売上高、米12月生産者物価指数、米12月鉱工業生産など全て市場予想を下回る結果。
米10年債利回りも3.36%まで急低下する始末となり、ドル円の下落は止まりませんでした。
その結果、ドル円は米国時間朝方にかけて127.58円を記録しました。
その後、引けにかけて持ち直すも戻りは限定的となり、128.80円前後を推移する運びとなりました。
◆今日のチェック項目◆
・🇺🇸1月フィラデルフィア連銀景況指数
・🇺🇸12月住宅着工件数
・🇺🇸12月建設許可件数
・🇺🇸新規失業保険申請件数
・ボストン連銀コリンズ総裁講演
・ブレイナードFRB副議長講演
◆本日のドル円相場の予想◆
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