ドル円、146円を突破した事でリバースノックアウトオプションが反応。147円が目前!(2022/10/12)
❷ 🇺🇸9月のPPIは予想を上回る結果に。G20財務相中央銀行総裁会議にて🇯🇵黒田総裁は金融緩和継続を発表。
❸ FOMC議事要旨では「ある時点で利上げペースを緩めることが適切となると認識している」との記述あり。しかしドルインデックスの反応は限定的。
❹ 日銀の為替介入の警戒感強まる。実行は🇺🇸CPI発表後か!?
目次
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のチェック項目◆
・🇺🇸9月生産者物価指数
〈前月比〉(結果:0.4% 予想:0.2% 前回:-0.1%)
〈前年比〉(結果:8.5% 予想:8.4% 前回:8.7%)
予想を上回ったインフレ指標を受けてマーケットは株売り、債券売り、ドル高で反応。
・ミネアポリス連銀カシュカリ総裁発言
「ドルの強さはFRBの政策と米経済見通しを反映している」「ドル高で米国のインフレ率が低下」
・🇺🇸10年債入札
10年債入札の落札結果は最高落札利回りが3.930%、応札倍率は2.34倍。
・FOMC議事要旨
上昇したインフレを引き下げるという目標を達成するために、より制限的な政策スタンスを採用し、維持する必要があると判断。政策調整の累積効果を評価しながら、ある時点で利上げのペースを遅くすることが適切であることに同意。多くの参加者は、政策が十分に制限的なレベルに達したら、一定期間それを維持することが適切であることを示した。進行中の容認できないほど高いインフレを懸念している。近く景気抑制的な金利到達を支持する予定。インフレが著しく低下したという証拠はほとんど見られない。金利上昇は経済活動やインフレにあまり反応していない。労働市場の減速にもかかわらず利上げにコミットしていく。至らない代償はやり過ぎる代償を上回るだろう。
◆昨日のドル円相場の特徴◆
12日(水)のドル円は堅調な右肩上がりを見せました。

東京時間から米国時間にかけて上昇が目立ちました。日米名目金利差の拡大に伴うドル買い・円売りによるドル円上昇を背景に、
・世界的なリスク回避ムードの上昇
資産を現金化する需要が高まる事からドル買い圧力が上昇する
・神田シーリング(145.90円)を上抜けた事による仕掛け的なドル買い・円売り
・ドル円が146円を突破した事でリバースノックアウトオプションが反応。これがトリガーとなり、オプション勢がストップ買い。(ドル円が一気に跳ね上がります)
リバースノックアウトオプションとは・・・オプションの原資産価格が、満期日までに一度でも、オプション価格に有利な方向で、かつ所定の価格(ノックアウトプライス)に到達すると、売買権利が消滅するオプション。
・G20財務相中央銀行総裁会議にて、黒田総裁が世界に向けてハト派発言
「2%の物価目標を持続的、安定的に達成するまで金融緩和を継続する必要がある」
・発表された🇺🇸インフレ指標が市場予想を上回った
(🇺🇸9月生産者物価指数)
〈前月比〉(結果:0.4% 予想:0.2% 前回:-0.1%)
〈前年比〉(結果:8.5% 予想:8.4% 前回:8.7%)
これらが要因となり、ドル円は米国時間午後にかけて、146.97円まで上昇しました。
しかしその後は、
・財務省による為替介入への警戒
・今後の重要イベント(引き続き行われるG20財務相中央銀行総裁会議、🇺🇸9月の消費者物価指数発表)を控えたポジション調整
・FOMC議事要旨により利上げペースを緩める認識が確認出来た事
「ある時点で利上げペースを緩めることが適切となると認識(it would become appropriate at some point to slow the pace of policy rate)
上記の要因により146.80円台をレンジ推移する動きとなり、執筆中の現在も継続中です。
◆今日のチェック項目◆
・G20中央銀行総裁会議(本日最終日)
・🇺🇸9月消費者物価指数
◆本日のドル円相場の予想◆
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