12/17(金)の為替市場のまとめ
✅株式市場の軟調。各主要通貨は値を崩す展開。
✅(テクニカル分析)ドル円は112円台半ばに強力なサポート有り。続落の可能性は低い。
✅(ファンダメンタル分析)ドル円相場の上昇を意識させる材料がまだ複数存在
おはようございます!いや、なかなかシンドい週でしたね...。特に木曜日と金曜日...。
やはり金利が変わるFOMCの前後はどんでもないジェットコースター相場ですね。辛い...。
それでは12/17(金)の為替相場を振り返っていきましょう!
前日の為替市場の動向
17日の東京市場から円高が進みました。ドル円は15日に114.27円の高値をつけた後、少しずつ下値を切り下げて、本日も直近安値を更新していきました。
東京市場オープン当初はドル買い先行が目立ち、113.85円前後へと値を上げていたものの、買いは続かず軟落する流れへ。午後には安値ラインの113.40-45円へと向かいます。
ロンドン時間に入ると売りは更に加速し、その日の今週の最安値113.14円を付けました。
今週の安値をつけた所で、ニューヨーク市場が開くと買い支えが入り、東京時間のボックス相場(113.65−113.75)まで買い戻されました。
下落要因は何?
下落材料とされたのは、突然の欧英の金融政策とオミクロン株の感染拡大ではないかと考察します。昨日英中銀が「8対1で金利の引き上げ決定!」と発表したことがサプライズとなりました。11月に利上げの噂はあったものの、利上げは行われず、そのまま「先行き利上げ示唆が示される可能性」が一人歩きしていた中での発表でした。
ECBはコロナ対応策を3月をもって終了する事を発表している事から、今後は金利の正常化に動く事から、景気支援策を継続する動きが見られる事から、ポンドは一時的に急騰しました。
しかし、英国の実態は悲惨なものです。コロナ感染者が15日に続き16日と2日連続で過去最多になりました。
前述した通り、金利引き上げがポンドの買い要因でしたが、コロナのニュースが売り材料として大きく、結果的にポンド買いの影響はほぼ相殺されてしまいました。
米国債券市場も動きます。表面利率が1.375%であった10年物国債利回りは前営業日比より0.01%低い1.40%で終えました。
新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気して株価が軟調に推移している事に対し相対的に安全資産が買われる事により米国債に買いが入った事を受けて、主要通貨はドルと円の需要が急騰しました。
来週のYS的無責任予想
ドル円は米FOMC後に一時114.28円と約3週間ぶりの高値圏まで急伸しましたが、週末にかけて113.14円まで反落する動きとなりました。
とは言え、何度も言っている様にダウンサイドには、強力なサポートとして意識される112円台半ばの支持帯(11/30に付けた安値112.53円および12/3につけた安値112.56円と直近で二度止められたサポート水準)が控えています。(⚠️この辺の内容が難しい人はiPadが届いたら、ZOOMセミナーしますので、是非参加してみてください!また告知します!)
余程強いドル売り・円買い材料が出てこない限り、続落はないのかなと考えています。
あくまでも個人的な経験からの考えですが、ここからの更なる下落は容易ではないと思います。底固めした後、再び上昇に転じるシナリオではないかと...。
ファンダメンタル的に見ても、予想以上にタカ派的な米FOMCに対して、金融緩和政策の継続姿勢を示してきた日銀の動きや、
オミクロン株を巡る過度な悲観論の後退により年末にかけて株価が上昇するクリスマスラリーへの期待感。
世界的なインフレリスク(日本以外の大半の国でインフレ加速→各国中銀が金融引き締めムードに転換する中、円が対主要通貨で弱含む恐れ)など、ドル円相場のアップサイドを支える材料が複数残っております。
以上のことから引き続き、ドル円相場の上昇をメインシナリオと想定しています。
但し、来週はクリスマス休暇突入に伴う市場参加者の減少と、年内最後の重要イベントであった主要国中銀(米国・英国・欧州・日本)の金融政策イベント通過に伴う材料出尽くし感の影響もあり、静かな相場が続くかもしれません。今は我慢時ですね!
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