[2023.1.23]先週(1/16 - 1/20)の振り返りと今週(1/23 - 1/27)の戦略
❷ 日銀は金融緩和維持を決定。資金供給案も拡充し物価見通しは緩和するとの見解にドル円131.59円まで上昇。
❸ 3月の日銀金融政策決定会合では金融緩和の考えが改められるとの海外勢の観測強く、ドル円は再び127.56円まで下落。
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目次
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先週(1/16 - 1/20)の振り返り
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今週(1/23 - 1/27)の予想
先週(1/16 - 1/20)の振り返り
先週は、ボラティリティが高く波乱の週でしたね。
今月のメインイベント日銀金融決定会合(以下、会合)が終了しました。
週初、ドル円は方向感の見えない動きとなりました。
・FRBによる金融引き締め・早期終了観測
・日銀による金融緩和の修正観測
上記2点が円買い圧力を強め、週明け早々約7ヵ月半ぶりの安値127.22円を記録しました。
最安値を記録した事でショートカバーが働き128円台まで回復するも、その後の方向感は見えませんでした。やはり決め手は日銀の動きの様子でした。
週中、会合にて日銀が金融緩和の現状維持を決定。共通担保資金供給オペも拡充された事で間接的な円金利低下が期待されました。また2023年度の物価見通しも据え置きを決定。ハト派の象徴の様なスタンスを示しました。
市場予想を裏切った事によりドル円はロングの巻き戻しを開始。円金利低下に伴う円売り・株高の流れがドル円ロングの起爆剤活となり、ドル円は週間高値131.59円を記録しました。
しかし、海外勢は3月の日銀の会合で金融緩和は修正される(黒田総裁の任期満了により、新総裁が政策を変えるとの見立)との観測が根強く、ロンドン時間に入ったら直ぐに急落。
またその日の米国経済指標の結果が冴えないものだった事も相まり、ドル円は再び127円台に出戻り。127.57円を記録しました。
🇺🇸12月小売売上高(結果:▲1.1% 予想:▲0.9%)
🇺🇸12月生産者物価指数(結果:6.2% 予想:6.8%)
🇺🇸12月鉱工業生産(結果:▲0.7% 予想:▲0.2%)
その後、
・短期間での下落反動
・🇺🇸1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の市場予想を上回る結果
(結果:▲8.9 予想:▲11.0)
・🇺🇸新規失業保険申請件数の良結果
(結果:19.0万件 予想:21.4万件)
・🇺🇸長期金利の反転上昇
これらが支援材料となり、128円台、129円台に戻すも、依然として直近の方向感は未だ掴めない状況です。
今週(1/23 - 1/27)の予想
方向感が示し辛い以上、ドル円は大きなトレンドに逆らわずに動く傾向にあります!!
現在のドル円チャートは、
・強い売りシグナルを示唆する一目均衡表の三役逆転が成立中。
・ダウ理論における下落トレンドも成立中。
フィボナッチラインを昨年1月の最安値113.47円と直近高値151.95円を起点として引いてみると、現在のドル円の位置が61.8%の反発ライン(128.26円)も下に突破してしまってる状況です。
つまり何が言いたいか?
テクニカル的に見て、地合いの弱さを決定付ける様なチャート形状になっていると言う事です。
こうなるとドル円が次に意識してくるのが、昨年5/24に記録した126.36円です。
ファンダメンタル的に見ても、
・直近で発表された米国のインフレ指標が軒並み鈍化している事。
(ISM製造業およびISM非製造業指数が好不況の分岐点となる50を割り込む状況)
FRBは実質金利上昇によって経済のオーバーキルを意識せざるを得ない状況。現在は雇用のみに経済が支えられてると言っても過言ではない状況(あくまでも個人的見解です)
・今回の日銀会合は金融緩和修正が見送りされた状況ですが、海外市場では黒田総裁最後となる次回3/10会合で緩和修正が決定されるとの見方が根強く残ってる状況
上記2点の要因から、日米の金利差が縮小する事に伴う円キャリートレードが逆流する懸念が見受けられます。かつ、現在のFX市場は飽和状態です。
以上を踏まえ、ドル売り・円買いトレンド継続をメインシナリオとせざるを得ません。
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