[週報]先週までの振り返りと今週の戦略

YSのドル円観測日記はドル円の岐路を分析してます。
➡︎週報ではテクニカル分析とファンダメンタル分析の両面からアプローチ!
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YS@Investor and Trader 2023.05.01
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◆エッセンシャルレビュー

先週のドル円は、日足レベルの上昇トライアングルがブレイクアウトするのか否かが焦点でした。週初めからトライアングル内で売り手と買い手が思惑錯綜していました。

マーケットはブラックアウト期間に突入しており、経済指標の結果がドル円の動きを形成していました。決め手は週末金曜日の日銀政策金利決定会合。現状維持を貫き通した植田新体制の方針により買い手が勝利。1週間の攻防に決着がついたという流れです。

◆先週の振り返り

▼振り返り

テクニカル視点

予想 ➡︎ 戦略シナリオを立てる事が難しく予想が立てづらい

結果 ➡︎ 日足レベルの上昇トライアングルをブレイクアウト

ファンダメンタル視点

予想 ➡︎ 引き続きドル売り・円買いトレンドが継続

結果 ➡︎ 日銀政策金利決定会合の影響で急上昇。買い手勝利

▼詳細

先週のドル円は、日足レベルの上昇トライアングルがブレイクアウトするのか否かが焦点でした。週初めからトライアングル内で売り手と買い手が思惑錯綜していました。

(思惑錯綜する要因)

➡︎発表される経済指標結果がネガティブだった件。

現在米国はブラックアウト期間に突入しており、経済指標の結果がドル円に影響を与えやすい。

❶ 4月ダラス連銀製造業活動指数(結果:▲23.4 予想:▲12.0)

❷ 4月リッチモンド連銀製造業指数(結果:▲10 予想:▲8)

❸ 4月コンファレンスボード消費者信頼感指数(結果:101.3 予想:104.0)

➡︎ファーストリパブリックバンクによる大規模預金流出が発表された件

ファーストリパブリックバンク株が大暴落し、米地銀の金融システム不安が再燃した事で円買い圧力が上昇。
米政府も救済についてかなり消極的であった事がヘッドラインで流れる

しかし週後半に向かいドル円はトライアングル内を上昇し、週末金曜日にブレイクアウトします。

➡︎日銀金融政策決定会合にて緩和修正を見送りする事を決定した件

声明文にて“金融政策運営については1年から1年半程度の時間かけて多角的にレビュー」との文言を追加される
記者会見にて植田総裁は「基調的なインフレ動向が安定的に2%実現するまでは長短金利のイールドカーブコントロールを続ける」とのハト派スタンスを貫き通す

この姿勢に日銀の金融緩和早期修正観測が世界的に後退。世界中の短期筋がストップBUY実行。心理的節目の135円、136円を短時間で上方ブレイク。

同日発表された経済指標も好調だった事で下値支えが強まる。

❹ 1ー3月期雇用コスト指数(結果:+1.2% 予想:+1.1%)

❺ 3月PCEコアデフレーター(結果:+4.6% 予想:+4.5%)

以上のことから、週初から週中にかけてドル円は133.01円まで値を下げるも、週末にかけて大きく上昇。週間高値136.58円を記録しました。

***

◆今週の予想

▼テクニカル的観点では、週足三尊左肩ラインである138円付近を目指して、上昇する流れになる可能性が高いです。

大局では買い目線ですが、金曜日の急上昇から追撃ロングを打つことはかなり危険ですのであまりお勧めできません。

なるべく、138円の週足三尊ラインまで引きつけることを意識しつつ、15分足でトレンド転換が起きるのを狙ってショートを仕掛けるのが、週初めの戦略とするのが無難ではないかと思います。

(チャート的に135円近辺で攻防が繰り広げられると予想されるので、現在ねから135円の間を取るイメージです!)

テクニカル的観点では、このライン(135.80円近辺)を下に破るまでは上値目線が続きます!!!(下図)

5分足レベルの超短期トレードロングで取れる可能性は高い(5分足レベルでは、15分足のラストの押し安値をバックに、安値を切り上げてきている為)ですが、先週の金曜日の上昇を考えると、少しリスクが高いので注意が必要ですね。

今週も状況に応じてディスコード(有料会員限定)で状況共有していきますね!!

▼ファンダメンタル的観点には、ドル買い・円売りを阻む要素が複数あるが、今週に関しては、先週の動きを引継ぎドル買い・円売りの流れをもう一度呼び込むのではないかと予想します。

理由

・日銀金融緩和の早期修正観測が後退してしまった件

先週末の日銀金融政策決定会合で日銀は金融緩和の継続路線を強調

・5/3のFOMCで25bpの利上げが既に織り込んでいる件

記者会見にてパウエル議長が現在のマーケットで懸念視されてる年内2回の利下げ。この事について牽制する姿勢を見せた場合、上記を下値支えの材料にドル円は更に跳ね上がる事が予想されます。

しかしながら、

・ファーストリパブリックバンクによる金融システム不安が高まってる件

・実質金利上昇に伴う米経済のオーバーキルリスクが上昇してる件

これらの不安も市場に残っています。いずれにせよ今週のドル円は無理にトレードする事なく、傍観するのが正解かもしれませんね。

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