リスクオン全開!しかし...|12/22(水)為替市場のまとめ
☑︎ドル買い材料多く、ドル円相は引き続き円安方向に続伸。
☑︎ 米歳出入法案を巡る悲観論の後退。
☑︎ クリスマス休暇前のロンドンフィキシングに要注意。
おはようございます!
ファイザーのコロナ経口薬がFDA承認されましたね!🇺🇸バイデン政権はコロナ治療薬について、1月末までに400万コース分の供給を見込んでいるとの事。この中にはメルク社とファイザー社の経口薬も含まれています。一方で🇬🇧は1日10万人のオミクロン株感染者を出しています。
コロナウイルスによる脅威は市場で折込みつつあるが、警戒を怠ると首根っこ掴まれる可能性がありますね。
それでは12/22(水)の為替相場を振り返っていきましょう!
前日の為替市場の動向


22日(水)のドル円相場は非常に底堅い動きが目立ちました。クリスマス前で市場参加者は限られたものの、株式市場は堅調に推移している事からリスク選好の円売り圧力が大きかった印象です。
他にも先週金曜日のFOMCタカ派発言と今週月曜日の黒田総裁ハト派発言による日米金融政策格差により、ドル買い・円売り圧力は続いています。
東京時間は動きこそ冴えなかったですが、欧州時間に入り🇪🇺シュナーベルECB専務理事が「インフレは当面高止まりする見込みだが、来年以降は低下する見込み」とのリスクオンを誘う発言から流れは変わりました。
まず🇺🇸の3Q (7月〜9月)GDPの発表がありました。結果は2.3%(予想2.1%)と市場予想を0.2%上回るものでした。
🇺🇸12月消費者信頼感指数も発表されました。115.8(予想110.8)と力強い結果が出ました。
これらの支援材料が好感され、東京時間を抜けて以降(特にNY時間)ドル円は高値114.36円(約4週間ぶり高値圏)まで上昇しました。
アメリカ経済の力強さに資源国通貨も大きく買われる傾向が見られました。
しかし買いが落ち着くと伸び悩む場面が出てきました。要因としては、
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クリスマス休暇前のポジション調整
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米金利低下に伴うドル売り圧力
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ロンドンフィキシングに絡むドル売り圧力
が考えられます。これにより米国時間の引けにかけて小反落する場面が見られました。
本日のYS的無責任予想
ドル円は先週末金曜日に記録した安値113.14円辺りで反発に転じる場面が多く見られてます。昨日は一時114.36円まで上昇した所を見ると、直近高値(12/15高値114.28円、12/16高値114.25円)を越えてきたことを考えると、テクニカル的に見て、地合いは強いのかなと考察しています。
ファンダメンタル的に見ても、株式市場の堅調な推移や、日米金融政策の方向性の違いなどを考慮すると、ドル円相場の続伸を連想させる材料が揃っているのかなと考えます。
しかし依然としてインフレ率の上昇は治っておりません。尚、本日はロンドンフィキシングが警戒される相場です。しかもクリスマス前の市場参加者が少ない時です。
例年クリスマス休暇前のロンドンフィキシングは荒れる傾向にあります。昨年の12/23はロンドンフィキシングにかけてドル買いが活発化しましたが、今年はどうでしょうか?
今日明日の動向が楽しみです!
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