1-1 「キッカケは何でもいい。動き出せればそれでいい!」
「あ、お疲れ様です。YSさんですよね。」
「A君やね。どう?入社して2ヶ月経ったけど仕事慣れてきた?」
「ちょっとずつ慣れてきました。社会人って辛いですね。」
「これから40年ほど続くよ笑」
「やめてください。5月病克服したばかりなのに。」
「ごめんごめん(笑) タバコ吸うんだね。2ヶ月同じフロア居たのに気付かなかったよ。」
「僕もです。YSさん結構吸うんですか?」
「1日5本くらい。嗜む程度だよ。」
「それ嗜むって言うんですか?笑 YSさんってフランクなんですね。もっと寡黙な人かと思ってました。」
「よく言われる。仕事場の人と話すのあまり好きじゃ無いんだ。」
「やっぱり。転職されてきたんですよね。他の人も話辛いって不思議がってました。YSさんはイマイチよく分からない人だって言ってましたよ。」
「それでいいよ(笑) 休憩室とかあまり行きたく無いんだ。どんな話が飛び交ってるの?」
「何気ない話ですよ。休日何してたとか、パチンコ勝った負けたとか。彼女と喧嘩したとかです。」
「平和だな。A君は新人だから、ちゃんと休憩室に入り浸っといた方がいいぞ。」
「YSさんも新人みたいなもんじゃないですか(笑)」
「せやな(笑)でも俺は遠慮しとくよ。」
「YSさん何でこの会社に転職されたんですか?」
「自由効くし、仕事上の束縛が無いから。低給だけどな笑」
「そうみたいですね。僕もさっき現実知りました。」
「現実?え、どう言うこと?」
「同じフロアの○○さん居るじゃないですか。○○さん。手取りで25万円無いそうなんです。確か奥さんとお子さん2人居るのに。大変なんだろうなって思って。」
「大変だって言ってたの?」
「奥さんが働いてくれないと家庭が回らないって言ってました。」
「○○さんの奥さんってどっかの社員?パート?」
「企業の社員さんみたいです。子供2人居ると月40万以上は必要だよって言われて、俺この会社で大丈夫かなって無茶苦茶不安になりました。」
「まだ入社2ヶ月でしょ?まず仕事覚えてから抱く心配だよ。何をそんな恐れてるの?」
「○○さん、35歳ですよ。僕が今手取り17万ちょっとなんで、13年働いて月5万位しか増えてないんですよ。○○さん仕事出来そうなのにな。」
「サラリーマンだから自分で給与決められないから、そんなもんでしょ?でも○○さん幸せそうに見えるけど、どうなの?」
「そこは分からないです。聞いてないです。YSさんは手取りどれ位貰ってます?」
「22万7000円。」
「......奥さん働かれてます.......?」
「うん。パートしてるよ。月5万あるか無いか位で。」
「社宅ですか?」
「持ち家。ローン毎月6万5千円。35年完済。」
「貯金とかされてます?」
「貯金じゃ無いけどやってるよ。」
「家計回ります?大変じゃないですか?」
「まぁぼちぼち。幸せにやってるよ。」
「YSさんは将来不安とか無いですか?」
「なくは無いけど、A君みたいに、絶望だ...的な不安は無いかな。それに金に関してはそんなに心配もしてないよ。」
「どう言うことですか!?」
「運用もしてるし、太陽光発電もしてるし。」
「運用って危ないヤツですか?」
「危いヤツじゃないよ笑 合法だわ。」
「ギャンブラーですね!」
「投資はギャンブラーでは無いけどね(笑) まぁそこは人それぞれ考え方が違うから良いんだけどね。」
「投資って儲かるんですか?」
「やり方次第かな。興味あるの?」
「なくは無いんですが投資やった事ないんですよ。何か怖くて。」
「話戻すけど、A君は何で給与がそんなに気になるの?」
「僕、プチセレブな家庭を作る事に凄く憧れるんです。よくGWや年末年始にニュースで "海外で過ごされた方が帰国" 的なニュースやってるじゃないですか?あんな家庭を作りたいんです。今の会社じゃ無理なのかなって悟り出しましたけど。」
「無理じゃないと思うよ。それはA君、理由作って逃げてるだけだわ。そんな風に諦める癖を付けると、これから将来面白く無い人間になっちゃうよ。良い夢やん。叶えられる夢だよ。勿論今のままでは無理だけどさ。どうやったらその夢を叶えられるか考える癖を付けたらどうかな?その夢を叶えるのに必要なモノって例えば何?」
「貯金ですかね?」
「貯金というかマネーだね。金と時間があれば叶えられるよ。ウチの会社は有給をしっかり使えるから休みは一般平均より多いよ。片方は揃ってるね。あとはマネー。マネーはどうやって作る?」
「休み多いですよね!だから選びました。うーん。他の時間も働く?」
「うん。それもアリだけど、そんな事をずっとしてたら本業に支障が来ると思うよ。自分以外の誰かに働かせる仕組みを作ってみるのはどう?」
「それってさっき言ってた投資ですか?」
「そう。金に働かせると良いよ。金に働かせる仕組みをA君が自分で作れば夢は叶うやん!材料やツールは既に揃ってるし。」
「材料とツール有るんですか?全然ピンと来ないですが....不安しかない...できるかな?」
「まぁ怖いならやめといた方がいいよ。全部A君次第だよ。A君が本気なら教えてあげても良いよ。」
「YSさんが教えてくれるんですか?何で!?YSさんのメリットは?」
「人に教えるって凄く貴重な経験なんだよ。その経験が自分の為にもなるんだよ。」
「ふーん。やっぱりYSさんって変わってますね。ちなみに毎月幾らくらい稼いでるんですか?」
「そんなの月に寄るし、投じた対象にも寄るよ。」
「難しい事抜きにして、MAXいくらですか?」
「直近だと今年の1月400万くらいかな。」
「絶対嘘。そんな人がこんな所で働いてる訳無いじゃないじゃないですか。」
「嘘じゃないって。ほらこれ。380万位プラスでしょ?」
「え...!?これ何ですか?」
「これはFXだけど、この月は日本株を全部売却して、それが20万位あったからそれで400万プラスに出来たよ。」
「FXってあれですよね。よくYoutubeとかの広告でやってる胡散臭いヤツですよね。本当に稼いでる人居るんだ....え、YSさんの存在がもっと分からなくなってきた。何でこれだけ稼げるのに働いてるんですか?僕にFX教えてくださいよ!」
「A君。稼ぐ事と働く事は別だよ。お金の為だけに働くならサラリーマンは辞めた方がいい。効率が悪すぎる。それに俺は2月でFXを引退するんだ。」
「サラリーマンが効率悪い??ん!?引退してどうするんですか?」
「米国株投資にシフトしていこうと思う。ずっと準備してきたんだ。」
「YSさん。俺に投資とかその辺の知識教えてくれないですか?マジで勉強するんで...」
「今までもA君みたいに教えてって言う人は何人か居たんだ。でも皆、途中で止めちゃうんだ....。投資の世界は勉強が付き物なんだ。仕事と同じで投資で稼ぐのは楽じゃない。世界の動きや大口投資家の動き、国や政治の動きに敏感に反応しなきゃならない。そして勉強した事を疑い続けないといけない。観念を持てないんだ。市場の動きが全て。市場の動きに自分の身を合わせないといけない。それに比べサラリーマンなんて楽なもんだ。サラリーマン生活にどっぷり浸かってる人間、あらゆる局面で物事を論理的に判断できない人は辛いと思うよ。」
「正直、投資の世界は全然分からないです。でも稼げるチャンスが有るならやってみたいです。俺はまだサラリーマン生活にどっぷり浸かってないですし、勉強欲もあります。ちゃんと行動で示すので教えてください!」
「A君。お昼時間とっくに過ぎてるぞ。」
「YSさんに仕事教えてもらってたって言います(笑) 良いって事で良いですか?」
「とりあえず、仕事終わりにまたここ(喫煙所)で話そうか。」
「はい!よろしくお願いします!」
続く
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