ドル円は直近レジスタンスラインを突破し、年初来高値更新。起爆材料になったのはECBとFRBのスタンス?2023.5.19
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◆昨日のドル円相場の特徴◆
18日(木)のドル円は急上昇しました。

日経平均株価の堅調な推移によりリスク選好の円売り圧力は依然として強く、この日の日本時間もドル円は上昇基調にありました。
欧州時間にはECBのデギンドス副総裁が「利上げ局面は終わりに近づいている」とのハト派発言を見せた事でユーロがドルに逃げる動きが見られ、ドル買い圧力が強まりました。
この動きは東京時間のドル円の上昇を引き継ぎ、欧州時間もドル円は上昇。
迎えた米国時間では、市場心理は米債務上限問題の進展に期待が寄せられている状況の中、
前日のバイデン大統領と共和党マッカーシー米下院議長の協議後、マッカーシー議員は「最終的にデフォルトにはならない」「今週中の合意は実行可能」と公に向けて発言されました。この発言で米債務上限問題の進展に期待が高まった。
この日発表された経済指標は予想を上回る良好な結果が発表されました。
・🇺🇸5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
(結果:▲10.4 予想:▲20.0 前月:▲31.3)
・米新規失業保険申請件数
(結果:24.2万件 予想:25.2万件 前週:26.4万件)
FRBの当局者からはタカ派発言が目立ちました。ECBの副理事からハト派発言が見られただけに、この日のFRB当局者たちの発言はドル需要を強めました。
・ダラス連銀ローガン総裁:「利上げ停止の論拠はまだ見当たらない」
・セントルイス連銀ブラード総裁:「インフレに対する保険政策として利上げを続けることを支持」
またテクニカル的観点において、直近のレジスタンスラインを突破した事、心理的節目である138円を突破した事でショート勢のロスカット & ストップSELL & ロングポジションのオーダー急増によりドル円は跳ね上がります。
結果、ドル円は米国時間ごごに年初来高値を更新。138.75円を記録しました。
執筆中の現在も高値圏を推移中です。
◆昨日のチェック項目◆
・🇪🇺ECBのデギンドス副総裁:「利上げ局面は終わりに近づいている」
・🇺🇸5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
(結果:▲10.4 予想:▲20.0 前月:▲31.3)
・🇺🇸新規失業保険申請件数
(結果:24.2万件 予想:25.2万件 前週:26.4万件)
・🇺🇸ダラス連銀ローガン総裁:「利上げ停止の論拠はまだ見当たらない」
・🇺🇸セントルイス連銀ブラード総裁:「インフレに対する保険政策として利上げを続けることを支持」
◆本日のドル円相場◆
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