[2022.11.30]不安定な動きが続くドル円。本日のパウエル議長講演でどこまでボラが荒れるのか?

❶ ドル円は乱高下を繰り返し方向感を見出しにくい状況。
❷ 海外勢のドル売りが目立つ中、米金利が上昇。方向感が見出せない材料は揃うばかり。
❸ 日米名目金利差は縮小観測。ドル円相場下落を連想させる材料が多い。
❹ 本日、パウエル議長の講演に注目。ボラティリティの拡大に要注意
YS@Investor and Trader 2022.11.30
誰でも

目次

  • 昨日のチェック項目

  • 昨日のドル円相場の特徴

  • 今日のチェック項目

  • 本日のドル円相場の予想

***

◆昨日のチェック項目◆

・米11月消費者信頼感指数

(結果:100.2 予想:100.1 前回:102.5)

***

◆昨日のドル円相場の特徴◆

29日(火)のドル円は方向感を見出しづらく乱高下が目立つ相場でした。

日本時間の早朝、

・リッチモンド連銀バーキン総裁のタカ派発言

「インフレが高止まりするならば、FRBは利上げを続ける必要性がある」

・本邦輸入企業の実需のドル買い

(月末ゴトー日の仲値に向けてのドル買い)

・香港株&中国株の急反発による円売り圧力の上昇

(🇨🇳ゼロコロナ政策に対する抗議活動が沈静化した事でリスク選好)

・短期筋のロスカット→ショートカバー

これらが支援材料となりドル円は139.35円まで急上昇しました。

しかし

・アジア株式市場の冴えない動き

・原油先物価格の上げ幅縮小(上値が重い事で🇯🇵輸入企業の貿易赤字に縮小期待が持てる事から、企業並びに機関投資家による構造的な円売り圧力が減退)

・🇯🇵輸出企業の月末に向けてのドル売り圧力の上昇

・金利低下に伴うドル売り圧力の上昇

これらが材料となりドル円は米国時間にかけて137.88円まで下落しました。

その後、

・翌日のパウエル議長講演に向けてのポジション調整

・🇺🇸11月コンファレンスボード消費者信頼感指数の市場予想を上回る結果

(結果:100.2 予想:100.1 前回:102.5)

・米金利上昇に伴うドル買い圧力の上昇

・月末ゴトー日に向けてのキャリートレード

これらが支援材料となり、ドル円は138.60円前後まで持ち直しました。

***

◆今日のチェック項目◆

・🇺🇸11月ADP雇用統計

・🇺🇸7ー9月期GDP改定値

・🇺🇸11月シカゴ購買部協会景気指数

・🇺🇸10月JOLT雇用動態調査

・ボウマンFRB理事講演

・クックFRB理事講演

・パウエルFRB議長講演(日本時間12/1早朝3時30分開始予定)

***

◆本日のドル円相場の予想◆

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