3者会合(財務省、金融庁、日銀)でドル円の上昇にメス入り!ドル円は140円から振り落とされる。2023.5.31

2023.5.30の為替分析です
YS@Investor and Trader 2023.05.31
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◆昨日のドル円相場の特徴◆

週末30日のドル円は上昇と急反落を見せました。

債務上限問題における議会も大詰め。債務法案が米議会を通過した事が為替市場を楽観視させている最中、ドル円は日本時間から上昇を見せました。

またこの日はゴトー日における本邦輸入企業のドル買いの支えもあり、仲値に向けて上昇。その後、調整に入るも植田総裁のハト派発言により強いショートカバーが働いた事でドル円の上昇は回復。再び高値圏に向けて上昇。日経平均株価も堅調に推移した事で円売り圧力が加わった結果、ドル円は日本時間引けにかけてこの日の高値140.93円を記録しました。

昨日の植田総裁の発言:「物価が持続的に下落するというデフレ状態ではなくなった」「デフレ下の慣行の変更に向けた良い芽が出てきている」「賃上げできる環境を整え、芽を大事に育てることが重要」「出口の局面で必ず赤字になるわけではなく、経済情勢次第」「物価は、23年度半ばにかけてはっきり下がっていく見通し」「今年度後半の物価見通しは前半に比べてかなり不確実」「賃金上昇を伴う2%にはまだ間がある、粘り強く金融緩和を継続」「長期国債の買いオペは、基本的に継続していく」 「国債は満期まで持ち切る運用」」

しかし日本時間引け後、本邦3者会合(財務省、金融庁、日銀)が開催される事が報じられ、円需要が一気に高まります。

前回(昨年)の3者会合後に日銀による為替のステルス介入が数発行われ、ドル円上昇は勢いを失って行き、その後は下落トレンドに突入した。

神田財務官から強い発言が見られました。

「為替市場の動向に適切に対応」「日々の為替市場の動向にコメント控えたい」「必要があればあらゆるオプション」「特定の相場のレベルに着目しない、変動幅が重要」「140円という個別のレベルに言及しない」「米債務上限問題などリスクや現状認識を共有」「必要があれば適切に対応する考えに変わりない」「植田体制で連携を確認、政府日銀の協調体制確立したい」

米国時間では、FRB当局者の発言や市場予想を上回る経済指標が発表されましたが、その後の動きは限定的。

・バーキン米リッチモンド連銀総裁:「金利がどこに向かう必要があるかについては不確実性がある」「需要低下の兆候を探している」

・🇺🇸消費者信頼感指数 5月 (結果:102.3 予想:99.0 前回:101.3)

米国時間引けから現在も小刻みなレンジ相場を形成しています。日銀警戒が一気に強まりましたね。

◆本日のドル円相場◆

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