インフレはどんな形で起きるのか?
☑︎冬のボーナスの使い道をまだ悩むA
☑︎インフレはどうやって起きるのか?
A「YSさん!あけおめです!本年度もよろしくお願いします!」
YS「おめでとう!A!休みは満喫できたか?」
「家でアマプラとネットフリックスの日々でした。」
「腐ってるなぁ。」
「お前はどうなんだよ。」
「おいw先輩やぞwお客さんやぞ」
「すいません笑 YS様は何をされてたんですか?」
「うざw俺は仕事やぞ。」
「あの.....FIREなさったんですよね?」
「FIREしましたとも!サラリーマン時代よりも仕事に悩まされてるぞw何か?」
「とことんドMですねwww」
「いや大変なんだよ。今まで親が問題を後回しにしてきた結果がすごく分かるわ。」
「そんなに問題があるんですか?俺分かんないんですが、どんな問題があるんですか?会社経営ってそんなに大変なんですか?」
「めちゃくちゃ大変だぞ。本当に山の様に問題が出てくる。」
「今一番問題なのは何ですか?」
「売上の目処が目減りしている事だな。」
「そんなの中小企業ならどこも抱えてる問題じゃないですか!売上を上げる努力をすれば良いんじゃないですか?」
「そんな簡単じゃないんだよ。じゃあさ、売上を上げてくれてるのは誰だ?」
「従業員です。」
「そうやね。Aがそうだね。従業員でしょ?じゃあAは何で今の会社に居るんだ?」
「何でって、生活していくためです。給与もらわないと生きていけないし。」
「でもさ、仕事って山の様にある訳でしょ?他のところに転職しても給与もらえて生きていける訳やん。それなのに何でAは今の会社で働く事にこだわるんだ?」
「仕事が楽しいからですかね!」
「何で仕事が楽しいと思える様になったんだ?」
「分かる事が増えて、できる仕事が増えたからです!」
「何でできる仕事が増えたんだ?」
「そんなの自分で勉強したからですよ!」
「どうして勉強しようと思ったんだ?」
「仕事を楽しくして給与をもらいたいからです。仕事の愚痴を言って日々を過ごしてる様な人たちにはなりたくないからです。」
「それに対して、会社は何か応援してくれたか?」
「形上、教育制度は存在しますが、正直自分で勉強しないと、役に立たないですね。」
「そうだよな。ここで一つ結論が出たね。仕事のやりがいってさ、給与だけじゃないんだよ。そこの組織に属する事で得られる満足感や充実感、あとは会社の理念が従業員に浸透しているかが凄く大事なんだよ。従業員の指揮を高める事が役員の仕事なんだが、役員が従業員に耳を貸さず、チームの役割を果たせてない事から、余計な問題が増えるんだよ。いま、ウチの会社がそれだ。」
「なるほど.....。YSさんは従業員満足度を上げたいんですか?」
「上げたい。まず感謝だね。本当によくやってくれてるよ。会社の古臭い文化を変えるために従業員を味方につけていきたいね!」
「ビジネスプランはもう組まれてるんですか?」
「組んだ!次は従業員との共感だよ。でも従業員も見返りが欲しいはずだから、その見返りを何で用意するべきなのかを知りたいんだ。」
「なるほど.…。僕は何をすれば良いですか?」
「他社の情報を教えて欲しい!」
「YSさんそれは無理っす。コンプラ違反になります。」
「そんな事分かってるわ!何も会社の名前や財務情報を教えろって言ってるんじゃないよ。”ある会社ではこんな対策してますよ。こういう事に力を入れてますよ。こんな制度を導入してますよ”ってな類の情報を教えて欲しいんだ。そんな情報は嫌でも集まってくるだろ?」
「たしかに....。でもそんな情報って価値あるんですか?」
「めちゃくちゃあるぞ。俺もサラリーマン時代には分からなかったが、そういう情報を提供してくれる人は本当にありがたい。A、俺で練習しろよ!俺は情報が欲しい。Aは実績を作りたいでお互いWINWINじゃないか?」
「確かに!分かりました!情報集めてきます!とりあえず、まずどんな情報を集めれば良いですか?」
「従業員の教育制度について調べてきてくれ。他会社の事例でもサービスを提供してる会社の情報でも何でも良いから、Aがこれは使えるって思うが欲しい。」
「分かりました!調べてきます!」
「よろしく頼む!」
「ところでYSさん。全然話変わりますが、冬のボーナスまだ手を付けてないんですが、今買っとくべきですか?」
「いくらくらい?」
「30万くらいです!」
「何買うの?」
「インデックスETFです。」
「それなら今買えば良いじゃん!」
「できれば、凹んだ時に買いたいです.....。近々凹みますかね?」
「分からん。インフレ次第じゃないか?」
「それも聞きたかった事ですわ!インフレって止めようとして止まるもんなんですか?FRBが今年利上げを3回するって言ってますが、そんな行動でインフレって抑えられるんですか?」
「インフレは政府がその気になれば止められるぞ。政府が行うインフレの対策は大きく分けて3つある。一つは経済成長、次に完全雇用、最後に国際収支のバランスだ。この3つを調和させる事でインフレは抑えられる。アメリカに至って話すと経済成長は問題ないだろう。残り2つが問題なんだよ。」
「うーん。いまいち見えない。」
「例えば、今回インフレは何故起きたと思う?」
「半導体の不足ですか?」
「それもあるけど、もっとざっくりと大きく説明できるか?」
「無理っす。教えてください。」
「コロナでアメリカは莫大な金を民間市場にばらまいたでしょ?失業者にまで手厚い給付金を出したんだ。その結果、国民は働かなくても資産を形成できた訳だ。政府の目論みは、リーマンショックの二の舞だけは御免だから、頼むから消費をして欲しいって根端さ。結果アメリカは、失業率は上がルガ消費も上がるって状況が生まれた。分かるよな?」
「分かります!」
「でもここで問題の種が生まれた。家にいながら、消費をするってことは、eコマースの利用に集中するよな?荷物は誰が届ける?」
「人です。」
「そう。結局消費をすれば良いって話ではなくて、そこには人の力が必要な場面が多いわけさ。結果アメリカはデリバリーを中心に人手不足が大問題になった。カリフォルニアでは中国からの貨物船が大渋滞を起こした。人手不足の中、仕事量が増える。そうなると需要と供給のバランスが崩れ始めるんだ。」
「欲しいと思う人に対して、供給するがわが少ないから、モノの値段が上がるって事ですよね!」
「そう!そうすると物価のバランスは少しずつ崩れていく。半導体もその一つだよ。コロナ禍で自宅で仕事をする人が増えたから、PC需要が一気に上がったから、メディアとしては取り上げやすかったんだよ。」
「確かに....。結果、原油も上がってますもんね。」
「OPECが増産すれば問題なかったんだが、OPEC側も自国の稼ぎが大事だから、そう簡単に動かないよ。毛原油が上がったせいで、インフレ率の加速に拍車がかかったんだ。」
「今週と来週は雇用統計の発表と消費者物価指数の発表がありますよね?どういう発表が理想なんですか?」
「雇用数が上がっている事と消費が下がらない事。これがまず大前提。加えて賃金率の維持。ここがポイントじゃないかと俺は思う。賃金率が下がってたらヤバい。今の超インフレ経済を支えてるのは賃金率と消費だから、こいつらが下がるのは痛いぞ。」
「じゃあ理想の順番としては、雇用数が増えています→賃金率も維持しています→消費も維持していますっていうインフレ抑制の環境を作れていれば、FRBは利上げにしっかり踏み込めるって事ですか?」
「よく分かってるじゃないか!」
「でしょ?僕、頭良いんです!」
「めんどくさいなw とりあえず今の方向性がわからずに投資するのが嫌なら、インフレの方向性を見定めてから投資すればいいんじゃないか?俺なら今すぐブッ込むけど。」
「僕は方向性見定めます!インフレについてもう少し知識つけたいです!」
「じゃあもう一つ面白い話聞いてく?バブルってあるでしょ?バブルとインフレって何が違う?」
「バブルって物の値段が上がる事ですよね。インフレも....あ、ほんとだ。何が違うんだろう?」
「勉強する?良い資料あるぞ。」
「勉強していきます!見せてください」
(続く)
次回:バブルとインフレの違い
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