ドル円、140円の壁突破。24年ぶりの高値圏突入!(2022/9/1)
目次
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昨日のドル円相場の早見表
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のドル円相場の早見表◆
❶ 🇺🇸経済指標の好結果が140円の壁突破に拍車が掛かり、米国時間午後にかけてドル円は140.23円まで上昇。
❷ 一方、🇪🇺は欧州経済先行き不透明感が拭えず、ユーロ売りドル買い圧力上昇。ユーロドルは再び0.9912ドルまで急落。
❸ドル円約24年ぶりの高値圏に突入。買いシグナルは複数点灯し、地合いはとても強い状況。
❹ 本日は🇺🇸8月の雇用統計発表。
◆昨日のチェック項目◆
・🇺🇸新規失業保険申請件数
(結果:23.2万件 予想:24.8万件 前回:23.7万件)
・🇺🇸8月製造業PMI確報値
(結果:51.5 予想:51.3 前回:51.3)
・🇺🇸8月ISM製造業景況指数
(結果:52.8 予想:52.0 前回:52.8)
・🇺🇸7月建設支出
(結果:-0.4% 予想:0.0% 前回:-1.1%)
・アトランタ連銀ボスティック総裁講演
「現在のインフレ率がFRBの目標である2%には程遠い」「我々は経済を減速させる必要がある」
➡︎最初に減速する分野は金利敏感セクターとの事
◆昨日のドル円相場の特徴◆
9月最初のドル円は大幅上昇となりました。

東京時間朝方は前日の米国相場の流れを継いで上昇するも、東京時間の昼から欧州時間朝方にかけて下落しました。
・日経平均株価の冴えない動きによりリスク回避の円買い圧力上昇
・米金利低下に伴うドル売り圧力上昇
・対オフショアでの人民元買いドル売り圧力の上昇(7営業日連続で人民元高)
上記3点が大きな要因と思考します。しかし、売りが一巡するとドル円は反発。
・欧州経済の先行き不透明感が高まる中での次回ECB理事会で75bp利上げ観測(ユーロ売りドル買い圧力上昇)
・🇷🇺ガスプロム社によるノルドストリーム1の稼働が再度停止
(天然ガスの価格が急上昇し、欧州圏のインフレが更に加速する不安が高まる)
これら2点が要因となり、欧州株式市場は冴えない動きとなります。

・パリティ割れを再度引き起こした事で、ユーロ売り・ドル買いに仕掛け的な流れが生まれてしまう。
欧州がそんな状況下の中、米国時間にかけて🇺🇸経済指標が好結果を連発させる。
・米新規失業保険申請件数👍
(結果:23.2万件 予想:24.8万件 前回:23.7万件)
・4ー6月期非農業部門労働生産性改定値👍
(結果:▲4.1% 予想:▲4.5% 前回:▲4.6%)
・8月製造業PMI改定値👍
(結果:51.5 予想:51.3 前回:51.3)
・🇺🇸8月ISM製造業景況指数👍
(結果:52.8 予想:52.0 前回:52.8)
経済指標の好結果を受けて、米長期金利は再び3.2%台まで急上昇。
(米10年債利回りは6/21以来の高水準となる3.29%へ)

上記背景から、ドル需要が世界的に高まりドル円急上昇。

米国時間午後にかけて、約24年ぶり高値となる140.23円を記録。心理的節目である140円を突破しました。