[2023.4.19]ドル円の高値圏突破は失敗に終わる。方向性を探る動きに切り替え。

① 米金利の低下が目立つに連れてドル売り圧力が上昇。米国時間朝方に133.87円を記録。その後、米経済指標の発表とFRB当局者のタカ派発言により134円台まで上昇。
② ドル円は高値圏の上抜け失敗。再び上値の重い展望を展開していくのか?
YS@Investor and Trader 2023.04.19
誰でも

目次

  • 昨日のチェック項目

  • 昨日のドル円相場の特徴

  • 今日のチェック項目

  • 本日のドル円相場の見通し

***

◆昨日のチェック項目◆

・🇺🇸3月住宅着工件数 建設許可件数

住宅着工件数

結果:142.0万件 予想:141.0万件 前回:145.0万件 前回改定値:143.2万件

住宅着工件数(前月比)

結果:-0.8% 予想:-3.4% 前回:9.8% 前回改定値:7.3%

住宅建築許可件数

結果:141.3万件 予想:146.0万件 前回:152.4万件 前回改定値:155.0万件

住宅建築許可件数(前月比)

結果:-8.8% 予想:-6.4% 前回:13.8% 前回改定値:15.8%

・FRBボウマン理事講演

「FRBは銀行セクターにおけるストレスのさらなる兆候を注意深く見守っているが、現時点では状況は落ち着いているように見える。」

「対応が必要になり得る課題や変化に対してわれわれが非常に敏感に対応するのは明らかだ。」

「個人的な考えでは、米銀2行が破綻する前と同じ流れで物事が進むとみている。」

***

◆昨日のドル円相場の特徴◆

18日(火)のドル円は高値圏突破を試すも失敗。急反落する動きとなりました。

先週の金曜日から強まったドル円上昇圧力は、火曜日の日本時間も引き続き変わらない動きを示しました。

・米金利上昇に伴うドル買い圧力の上昇

・日経株式市場の堅調推移(円売り圧力の上昇)

材料は月曜日と変わりませんね。チャートの乱れも無かった為、ドル円は素直に上昇。この日の高値134.71円を記録しました。

しかし日足ベースでの一目均衡表、雲上限に足をつける事までのパワーはありませんでした。

➡︎連日のドル円上昇に対する一旦の利益確定

➡︎米金利上昇が頭打ち。低下に伴いドル売り圧力が上昇

➡︎インフレ率の上昇に対するFRBのスタンスと米経済(耐久性)との違和感

上記による投機筋の心情がドル円の高値圏突破を妨げたと思考します。

これによりドル円は下落。134円を割り、133.87円まで急落しました。

しかし米国市場において、経済指標の発表とFRB当局者のタカ派発言により反発上昇するも限定的な動きとなりました。

(以下2点詳細)

・予想を上回る経済指標の発表

(🇺🇸3月住宅着工件数:予想140万件→結果142万件🔺)

・FRB当局者によるタカ派発言

セントルイス連銀ブラード総裁:「制限的な政策金利は5.5%から5.75%の範囲を見込む」「インフレ率の明確な進展が見られないことは、金利が上昇し続ける必要があることを意味する」

アトランタ連銀ボスティック総裁:「基本的な見方は次の利上げ後に金利を据え置くこと」「利上げが終了すれば、FRBはかなりの期間、金利水準を維持すると予想」

米国時間引けにかけて、ドル円は134円前後を推移。執筆中の現在も上昇圧力は弱く、下落傾向と思考します。

***

◆今日のチェック項目◆

・🇺🇸MBA住宅ローン申請指数

・🇺🇸ベージュブック

***

◆本日のドル円相場の見通し◆

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