12/16(木)の為替市場のまとめ

平日に金融市場のマーケット情報(米国市場中心)を為替と株の観点でまとめています。「あの時何があったっけ!?」と振り返られる記事内容になってます。
YS@Investor and Trader 2021.12.17
誰でも

おはようございます!イングランド銀行(英中央銀行)が主要7カ国(G7)で初めて利上げに踏み切りましたね!この前まで利上げは年内しない予想って言ってたのに...。

新型コロナウイルスの経済への影響に対して、加速するインフレとの調整が取れなくなったんでしょうね...。

それでは12/16(木)の為替相場を振り返っていきましょう!

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前日の為替市場の動向

16日のドル円相場は、東京時間からロンドン時間前半にかけて上昇したものの、ロンドン時間後半に急反落しました。

日本時間早朝に発表された米FOMCのタカ派結果に加え、米金利上昇を背景としたドル高と株高を背景としたリスク選好の円売り圧力が支援材料となり、東京時間朝方にかけて、ドル円は約3週間ぶり高値となる114.25まで上昇しました!

しかし、ロンドン時間に入るとポンドドル売り圧力が強まります。英BOEが主要国で初となる利上げを実施した為です。これによりポンドドル相場が急騰し、ドル売りが急速に加速しました。

ECB理事会では、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を2022年3月末で終了することが決定されました。ラガルドECB総裁によるハト派的な発言(ECBが2022年中に利上げに踏み切る可能性は非常に低い)や欧州株式市場の軟調推移、加えてオミクロン株の感染スピードにより、欧州圏での行動制限が強化されるとの思惑が強まった為、安全通貨需要が高まりました。

アメリカ市場では、米中対立激化に懸念が生まれました。米政府による「ウイグル強制労働防止法案」が上下両院通過した為です。

これらのニュースにより、米株価指数は冴えない動きとなり、リスク回避の円買い圧力が強まり始めました。加えて米金利低下によるドル売りも圧力となった事から、ニューヨーク時間午後にかけて、安値113.57を付けました。

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本日のYS的無責任予想

ドル円は米FOMC後に3週間ぶり高値圏まで上値するも、戻り売りに押されて反落しました。

しかしテクニカル的に11/30安値112.53や12/3安値112.56といった防衛線が多岐に広がっているため、余程強いドル売り・円買い圧力が見られない限り、続落余地は無いのかなと思考しています。

ファンダ的は、米利上げ時期の前倒し観測により、米金利上昇→米ドル高の流れが予想できます。米国は欧州と違い、オミクロン株を巡る過度な悲観論は後退している為、株高→リスク選好の円売りが予想されます。ドル高・円安トレンドの再開を連想させる材料の方が多いのかなと考えます。

本日は日銀金融政策決定会合や黒田日銀総裁記者会見が予定されているものの、無風通過かなと思ってます(笑)本日もよろしくお願いします!

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