[2022.12.8]激しい米長期金利の変動に振り回されるドル円。相変わらず方向感が見えない。
❷ 中間選挙の結果に米金利は上昇するもすぐに下落。株式市場は軟調。
❸ドル円、方向を決める目立った材料なし。方向感を見出せない動きが続く。
目次
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のチェック項目◆
・🇨🇦カナダ政策金利の発表
政策金利の0.5ポイント引き上げ。利上げストップの可能性示唆
・🇯🇵中村豊明日銀審議委員の記者会見
「金融政策の引き締めは、企業や家計の経済活動を大きく抑制する」金融緩和継続を示唆
◆昨日のドル円相場の特徴◆
7日(水)のドル円は急上昇に急反落を見せました。相変わらず方向感が見えない状況です。

この日のドル円は日本時間から米国時間早朝にかけて上昇。
・米金利上昇に伴うドル買い圧力の上昇
・日銀当局者の金融緩和継続スタンスを強調させるハト派発言
中村日銀審議委員:「金融緩和を粘り強く続ける必要がある」「このタイミングでの金融政策変更は時期尚早」「総裁人事で金融政策を見直すタイミングが変わると考えず」「残念ながら金融政策の点検・検証の状況には至っていない」
・米南部ジョージア州の上院は民主党が勝利
(民主党が上院の過半数51議席目を確保した➡︎これにより議会が揃う。今後は議会運営が円滑化すると期待される➡︎ドル高政策継続とマーケットは観測➡︎ドル円上昇)
・中国のコロナ規制緩和
(中国政府は大半の公共施設でコロナ義務付け措置を撤廃➡︎リスク選好円売り継続➡︎ドル円連れ高)
これらが支援材料となり、ドル円は米国時間早朝にかけて137.84円まで急上昇しました。
しかし米国時間に入ると流れは一変します。
・米金利低下に伴うドル売りが急上昇
(米10年債利回りは3.42%まで急低下)

・株式市場も軟調推移
(リスク回避のドル売り円買い)
・上値の重さも相まり、嫌気を刺した短期筋が見切り売り
これによりドル円は米国時間午後にかけて136.22円まで急落しました。
引けにかけて反発する場面は見られても、動きは限定的となります。
◆今日のチェック項目◆
・本邦10月国際収支統計
・7ー9月期GDP統計
・🇺🇸新規失業保険申請件数
◆本日のドル円相場の予想◆
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