「ウチの家計簿の見直しと資産設計を助けてくれないか?」と言われて始まったストーリー|Part1
お久しぶりです!久々の更新となります!
Aが居た営業所から異動になり半年が経ちました。新しい地域も少しずつ慣れてきました。関西の人は最初は警戒心強めですが、優しくて人間臭い方が多いですね!
この半年間で一つ面白い出来事がありました。前担当者から、まだ契約が取れてないお客様社長を引き継ぎました。
ひょんな事から仲良くなり、「家計簿と資産設計を見直したいからアドバイスが欲しい。」と頼まれました。この一言から色々な話をするようになり、先日、無事問題が解決しました。
そんな物語をセミフィクションとして連載します!よかったら読んで下さい!
プロローグ
時は今年の5月中旬。ゴールデンウィークが終わる頃。
YS:「社長。はじめまして。新しく担当させて貰います。よろしくお願いします!」
社長:「どもども〜!こちらこそよろしくね。」
「社長の会社は一族経営でされてますの?前担当者があまり社長と接点が無かったみたいで、せっかくなので教えて欲しいです!」
「うちは、僕の代で2代目。親父が始めたんやわ。」
「じゃあ、もうだいぶ長くやられてるんですね!何年位ですか?」
「30年やね。」
「長いですね!社長は役員になってどれ位なんです?勤め人はされてなかったんですか?」
「知り合いの所でちょっとだけ仕事して、すぐウチの会社に入ったから20年以上経つかな。」
「もうベテランですね!」
「YSさんは、この仕事長いの?」
「僕は3年目です!まだ全然です!」
「転職して来たんか!前は何の仕事してたん?」
「銀行です。」
「銀行!?なんで辞めたん?」
「話せば長くなります笑 話せ言われれば、言いますが長いですよ笑」
「止めとくわ笑 銀行かぁ...損ばっかさせられてるわ。」
「損!?なんか銀行から買ってるんですか?投信とか保険とか?」
「そう。それそれ。投信と保険。まさにそれ。YS君も売ってたんやろ?」
「死ぬほど売ってました笑」
「あんたらみたいな金融の営業は、売る時はしょっちゅう連絡くれるけど、売った後は放置や。何も連絡くれん。まぁ最初から期待してないけどな。」
「社長。それは担当者によりますね。ババ引いたんですわ。」
「そんなんばっかや。まぁYS君はもう辞めた人間やから、そんな事言ってもしょうがないんやけどな。」
「ちなみにね、社長。何で投資信託や保険を買われましたん?お付き合いか何かで買われたの?」
「ちゃうちゃう!定期が満期になったから窓口行ったんや。そしたら勧められたんやわ。窓口の子とは顔馴染みやし、良いよって言ったら担当者付けます言われて、言われるがままに行動したら、このザマや。」
「その時の銘柄選定の理由とか覚えてます?」
「そんなもん、覚えとらん。これ買っといたら良いみたいな事、言われて買ってしまったんやわ。僕も詳しく調べやんだのが悪かったんやけどな。」
「そうですか....。社長、もうちょっと喋ってて良いです?時間とか大丈夫です?」
「ええよ。どうしたん?」
「僕、社長のお手伝い出来るかもしれません。今、銀行の投資信託と保険の情報って持ってます?」
「あるよ。」
「見せてくれません?」
「え、嫌や。まだYS君の事、信頼できやん。」
「分かりました。じゃあ銘柄と購入時期だけでも教えてくれません?」
「ええよ....えーっと、投資信託、保険共に2014年の4月購入。投資信託は◯◯ファンド。保険は豪ドル建の〇〇〇〇っていう商品やわ。」
「ウクライナ危機の頃ですね。」
「消費税が8%に増税した年に買ったんや。そこからずっと放置やわ。」
「なるほど...。株高の頃に買われたんですね。」
「何でそんな事分かるの?」
「消費税が上がるタイミングは日経が上がり基調の時が非常に多いんです。ちなみに投資信託の配当は受取にされてます?」
「受取にしてる。」
「でしたら評価額は、今半分以下になってますよね?」
「う、うん。何でそんな事分かるの?」
「社長がお持ちのファンドはアジア諸国を中心とした株式で構成されてます。こちらはリーマンショック以降、BRICsが注目を浴びる過程で出来た商品です。高かった配当金も今となっては大きく下がり、純資産も右肩下がりのファンドです。社長が銀行から何を言われてるのか存じませんが、評価額のマイナスが回復するのは、正直非常に難しいと思います。」
「うーん。一度、銀行に連絡して相談みるよ。メモするからもう一回、ファンドの詳細教えてくれん?」
「頂いた名刺のメールアドレスに詳細を送ります!」
「助かるよ!保険はどうしたらいい?」
「保険は豪ドルの為替がめちゃくちゃ高い時に買われてるので、今は放置で大丈夫です。時期が来たら豪ドルで受け取って、為替が上がるのを待つか、豪ドルで再度保険を買って保証をつけ直すのが今できる得策ですね。為替次第です。」
「なんか厄介やな....。モヤモヤするわ。」
「不確実な事が多いとモヤモヤしますよね。僕なら社長のモヤモヤ解決出来ます!」
「何でそんな事言い切れるんや?」
「銀行側の考え方と社長のモヤモヤが痛いほど分かるからです。社長のモヤモヤは銀行にお金の行く末を任せたのに、マイナスという仇で返されたからモヤモヤされてるんじゃないですか?」
「そうや。その通りや。」
「でもね、社長。命の次に大事なお金を、銀行だからといって全部任せるのは間違いです。お金の流れや世の中の流れなど全体を見る目と、商品の中身や構造を細かく見る目の両方を持たないと騙されてしまいます。」
「言ってる事は分かるんやけどさ、難しくない?何から勉強すれば良いんや?」
「その為に僕らの仕事があるんですよ。社長。僕が去った後、銀行に連絡されると思います。そして担当者と面会される。その時に社長の中にあるモヤモヤを伝えてみて下さい。銀行の担当者が、そのモヤモヤを一緒に解決してくれる相手なら、僕の出番はありません。しかし、モヤモヤが解消されなかったら僕のお客さんになって下さい!」
「おぉ..。ええよ。分かった。」
「約束ですよ!男と男の約束ですからね!」
「分かったって!!」
「ありがとうございます!それでは今日はここで失礼します!メールで詳細を送りますね。よろしくお願いします!」
「はいはーい。」
(続く)
読者の皆さま。いつもありがとうございます!下の”無料購読する”をポチッとしてアドレス登録頂くと、記事をリアルタイムでお届けします!
★別で有料購読ページを月額500円で提供させて頂いてます!
-
有料読者さんの運用状況や生活の資金繰り、PFの見直し、将来像、許容できるリスクをヒアリングさせて頂き、オーダーメイドプランを記事で紹介させて頂くコーナー。
-
YS自身のPF公開、入れ替えた銘柄や投資方針の考え方を紹介するコーナー。
-
不定期のZOOM勉強会 etc
読者の方の力になると思って頂ければ、是非有料購読もよろしくお願い致します!
・過去の記事も読み放題
・毎週届き、いつでも配信停止可
・読みやすいレターデザイン
すでに登録済みの方は こちら