12/20(月)の為替市場のまとめ

☑︎新型コロナウイルス・オミクロン株の感染拡大懸念
☑︎米金利低下に伴うドル売り圧力
☑︎中国人民銀行による約1年8ヵ月ぶり利下げ決定
☑︎米民主党が1兆7500億ドル規模の大型歳出法案を不支持
YS@Investor and Trader 2021.12.21
誰でも

おはようございます!昨日のドル円は全体的にボックス相場を乱高下した様子。リスクオフの円買スタートに拍車をかけたのは中国人民銀行による約1年8ヵ月ぶり利下げニュースです。これにより、世界的に株式市場は全面安になりましたね。

それでは12/20(月)の為替相場を振り返っていきましょう!

***

前日の為替市場の動向

週明け20日(月)のドル円相場は3大市場を通じて上下する展開となりました。

オミクロン株を巡る感染が世界各国で急増しています。これにより、ロックダウン再開リスクが高まり、世界経済の先行き不安が懸念された為、リスク回避の為、東京時間は円買い圧力が強まった状態でスタートしました。そんな矢先、中国人民銀行が約1年8ヵ月ぶり利下げ決定すると言う大きなニュースが入ってきました。

またこの時、米国では米民主党ジョー・マンチン上院議員による1兆7500億ドル規模の大型歳出法案を不支持する表明など地政学リスクが高まりました。これによりこれにより東京時間は円高が止まりませんでした。

しかし、ロンドン時間に入ると売り一辺倒の流れが変わります。テクニカル的に上昇トレンド内の平行チャネル下辺をタッチした所でしっかり跳ね上がってます。

その背景として、日米の金融政策の格差が考えられます。

「3月FOMCでの利上げもあり得る!」先週末金曜日にタカ派的な見解を発言したウォラー米FRB理事の意見に対し、月曜日(昨日)に黒田総裁は「まだ当分は大幅な金融緩和を粘り強く続けていくべきではないか?」とハト派的な発言をした事が海外勢の安心材料となりました。

また一部の報道ではありますが、欧州にてECB理事会で多くのメンバーが「インフレの上振れリスクを認めるべきだ。」と発言もありました。

これらの事がドル円反発の要因になったのかと考察します。

***

本日のYS的無責任予想

引き続きドル円は円安に上昇する考えは変わりません。下方は112円台半ばに強力なサポートライン(11/30の安値112.53からの反発。12/3の安値112.56からの反発)が並んでいる以上、ここを突破されない限り、トレンドが変わる事は無いのかなと考えております。

現在は上下共に方向感を見出しづらい不安定な状況が続きますが、材料出尽くし感(先週の日米欧英の主要中銀イベントを終え、今年の重要イベントが全て終了)と、市場参加者減少(クリスマス休暇入り+年末年始休暇入り→市場参加者減少→動意薄)よりレンジブレイクの方向は無いのかなと.....。

とは言うものの、どうなるか分からないのが為替なので、ポジションを持つ人は損切りラインをしっかり設定して、トレードを楽しんでください!僕も楽しみます!死にません笑

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