【週報】先週(10/17 - 10/21)の振り返りと今週(10/24 - 10/28)の戦略
❷ FRB当局者から利上げペースを落とす事への言及が目立ってきた。
❸ WSJも12月FOMCで、利上げペース鈍化議論の公算と報じる。
❹ 財務省は日銀の覆面介入実施を認める。
❺ ドル円はここからの下落は限定的なものになるのか?
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目次
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先週(10/17 - 10/21)の振り返り
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今週(10/24 - 10/28)の予想
◆先週(10/17 - 10/21)の振り返り◆
先週のドル円は、週初から週末にかけて堅調な上昇を見せました。

・政府の円安牽制、為替介入が強い押し目買いを呼ぶ状況
・日銀の金融緩和継続と黒田総裁のハト派発言
・本邦輸入企業の実需面のドル買い
・🇺🇸経済指標の好結果
・インフレ抑制に対しFRB当局者たちの強気なタカ派発言
ミネアポリス連銀カシュカリ総裁:「基調インフレがピークアウトしたとの確証を得られるまで利上げを一時停止する用意はない」
フィラデルフィア連銀ハーカー総裁:「年末までに金利は4%を大きく上回る」
クックFRB理事:「インフレは依然として容認できないほど高い」
・🇺🇸長期金利の急上昇
(米10年債利回りが4.33%まで急上昇)
・150円突破に伴い、直近レジスタンスラインがなくなる事への強い投機的なドル円上昇
これらが要因となり、ドル円は週末にかけて151.95円まで上昇しました。
しかしアメリカがブラックアウト期間に入る手前、
・ウォールストリート・ジャーナルが利上げに対して怪訝を報道。
「次回11月FOMCで75bpの利上げを決定し、その次の12月FOMCで50bpに利上げペースを鈍化させるか否かの議論を行う公算が大きい」「一部のFRBメンバは過度な景気悪化を警戒し利上げペースの減速や来年早々の利上げ停止を求めている」
その後、サンフランシスコ連銀デイリー総裁が、それを立証するかの様にハト派発言
「利上げペースを落とす時期が近づいている可能性がある」
加えて、財務省が為替の覆面介入を実施。これによりドル円は146.23円まで急落しました。
その後、引けにかけて反発はするものの、戻りは鈍く147円半ばを推移して週を終えました。
◆今週(10/24 - 10/28)のドル円相場の予想◆

為替介入は実施されたものの、以下のテクニカル的観点から投機筋は為替介入が実施されても押し目買いは止めないのではないかと考えます。
・一目均衡表における三役好転が成立
・ダウ理論の上昇トレンドが成立 etc
ファンダメンタル的にも、
・FRBのタカ派スタンス
・米中金融政策の違い
・ドル高による本邦輸入企業の構造的なドル買い
・🇺🇸政府のドル高容認スタンス etc
ドル円の上昇材料は揃っています。
先週からFRBを始め、WSJも12月FOMCの利上げペースにメスを入れる内容が表舞台に出てきました。ドル円もこれに反応し大きな下落をしたものの、現状を見るとしっかり押し目買いが入る事を見ると、
今はまだ、引き続きドル円の上昇をメインシナリオと考えても良いと思っています。
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