アジア勢、欧州勢の加担でドル円は遂に心理的節目の大台である140円を突破。2023.5.26
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◆昨日のドル円相場の特徴◆
25日(木)のドル円は堅調な値動きを見せました。

この日、米国の大手格付会社フィッチ・レーティングスとDBRSモーニングスターが米国の格付見直しを発表しました。
これを背景に短期筋がロングポジションの解消を行なった為、ドル円は139円半ばから138.84円まで一気に下落する場面が日本時間午前に見られました。
しかしゴトー日の仲値決めに向けてドル円に強いショートカバーが働き、ドル円価格はすぐに139円台まで回復。
植田総裁による各社報道関係者のインタビューでのハト派発言もドル円上昇(円売り)の材料となりました。
金融緩和を粘り強く継続し、賃金上昇伴う物価2%達成を目指す」「政策変更は賃金より持続・安定的な2%見込めるかで判断」
欧州時間に入ると、欧州勢もドル円上昇の流れに加わります。
・欧州株の軟調推移が続く事。
・米国に比べ欧州経済指標が弱々しい事。
これらがドル買い需要を強めています。一方で米国経済指標は好調。昨日発表された経済指標も市場予想を上回るモノでした。
➡︎米1ー3月期実質GDP改定値(結果:+1.3%🔺 予想:+1.1% ※前期比年率)
➡︎米新規失業保険申請件数(結果:22.9万件🔻 予想:24.5万件)
➡︎米4月シカゴ連銀全米活動指数(結果:+0.07 予想:▲0.20)
➡︎米5月カンザスシティ連銀製造業活動指数(結果:▲1 予想:▲9)
FRB当局者たちのタカ派スタンスが止まりません。昨日、リッチモンド連銀バーキン総裁は労働市場の強さを強調しました。

アジア勢と欧州勢の加勢により、ドル円は遂に心理的節目である140円の大台を突破!米国時間午後に、約半年ぶり高値140.23円を記録します。
引けにかけて下落するも下値は堅く、日本時間にターンが変わっても140円を維持しています。
◆本日のドル円相場◆
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