欧州通貨の需要拡大によりドル売り圧力が上昇。ドル円145円突破が難しい。(2022/9/29)
❷ 日本の為替介入とイギリス金融市場の不安定化が為替市場の警戒感を強める。
目次
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のチェック項目◆
・🇺🇸4月から6月にかけてのGDP確報値
年率換算で前期比0.6%減となり、リセッションに陥っていないと評価される。
・🇺🇸新規失業保険申請件数
(結果:19.3万件 予想:21.5万件 前回:20.9万件)
・セントルイス連銀ブラード総裁講演
「高まるインフレ圧力によって金融政策当局のインフレ目標政策に対する信頼性が脅かされている。」
・クリーブランド連銀メスター総裁発言
「インフレは高すぎる」「金利を引上げ続け、その後継続させる必要がある」「FRBはやりすぎるよりも、やりすぎる方くらいの方がいい。」「インフレがピークに達したと確信するには、前月比で数カ月間低下するのを確認する必要がある。」
・サンフランシスコ連銀デーリー総裁講演
「FRBは低インフレ目標と最大雇用のバランスを取る必要」「インフレはほぼすべての国で高水準」「FRBは長期の打撃なしにCPI押し下げの決意」
◆昨日のドル円相場の特徴◆
29日(木)のドル円は一昨日と同様に方向感に欠ける展開を見せました。
日本時間朝方、ドル円は144.21円まで値を下げました。
・日本の為替介入への警戒感
・イギリス金融市場の不安定化
・米長期金利の急下落(米10年債利回りが3.69%まで急落)
・短期筋が保有するロングポジションの解消
これらが市場心理の大きな要因と考えます。
しかし、東京時間からドバイ時間にかけてドル円は上昇します。
・米長期金利の反転上昇(前日に3.69%まで急低下した米10年債利回りが3.86%まで急上昇)や、
・世界的にリスクオフムードが拡大する事で資産現金化需要が増加。
これによりドル円は欧州時間に、144.79円を記録します。
しかし145円の壁を突破するだけのパワーはありません。
・日銀の為替介入の警戒
(この日のドル円は、145円に到達かという時に鈴木財務相が円安牽制発言。日銀は145円の壁を突破されたく無いようですね)
「為替、必要があれば必要な措置を今後とる」「為替、急激で一方的なものは望ましくない」
・欧州通貨の需要拡大によりドル売り圧力が上昇
FRB当局者たちも強気の発言を行うも反応は限定的。ドル円は144円中値を推移する形でこの日を終えました。
◆今日のチェック項目◆
◆本日のドル円相場の予想◆
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