インフレピークアウト説を覆したCPI結果。ドル円は僅か1時間で2.8円上昇!(2022/9/13)
目次
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昨日のドル円相場の早見表
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のドル円相場の早見表◆
❶ CPIの予想を上回る結果に🇺🇸金利が大きく反応(上昇)。株価は全面安。ドル円は一時144.68円まで上昇
❷ 上記要因に伴い、ユーロドルは再びパリティ割れ。ドルは引き続き世界需要を高める
❸ CPI予想を上回った事で、FRBはインフレ鎮静化に向け今以上に積極的になると予想(CMEグループは次回FOMCで1%の利上げを観測)
◆昨日のチェック項目◆
・🇺🇸8月消費者物価指数
(結果:8.3% 予想:8.1% 前回:8.5%)
コア
(結果:6.3% 予想:6.1% 前回:5.9%)
◆昨日のドル円相場の特徴◆
13日(火)のドル円はCPIの発表をきっかけに大幅上昇となりました。

先週開催された財務省、金融庁、日銀による3社会合の実施、黒田総裁を始めとした本邦当局者の円安牽制発言により、
✔︎ 🇺🇸金利低下に伴うドル売り圧力の上昇
(米インフレピークアウトしたのではないかという期待から米金利低下。米ドル売り圧力が上昇する流れ)
✔︎ 🇪🇺経済指標の好評が続いた事、次回(10/27)のECB理事会で大幅利上げが観測されている事
(欧州債利回り上昇→ドル経由のユーロ買い圧力の上昇)
✔︎ 🇪🇺エネルギー価格上昇におけるエネルギー機器が緩和
(欧州委員会のフォンデアライエン委員長が、9/14にエネルギー危機に対応する5項目の計画を発表するとの報道が入る)
上記の点から、ユーロの出戻りを中心にドルが売られ、米国時間の朝方にドル円は141.85円まで下落しました。
しかし!!
✔︎ 🇺🇸8月消費者物価指数(結果:8.3% 予想:8.1% 前回:8.5%)
✔︎ 🇺🇸8月消費者物価コア指数(結果:6.3% 予想:6.1% 前回:5.9%)
これら2つのインフレ指標が予想を上回り、予想外のインフレ加速を示しました。
(日本時間では、インフレがピークアウトしてると思う人が多かった為、そのインパクトは強烈でした)
これにより米長期金利は急上昇。10年債利回りは記録更新。3.44%まで上昇。為替市場はドル全面高に姿を変えました。(CPI発表前後、1時間程度で2.83円も急騰)

同時に株式市場は全面安となります。資産現金化需要の高まりによるものです。
(株式市場を中心にリスクアセット大暴落→資産現金化需要の高まりでドル買いが再開)
流石にこの動きはショート勢の大規模なストップBUYを呼び込み、この流れもドル円上昇の支援材料になったと考えます。
ドル円は再び144円後半を推移する運びとなりました。
◆今日のチェック項目◆
・🇺🇸8月生産者物価指数
◆本日のドル円相場の予想◆
現在、ドル円はレジスタンスラインが無い青天井状態です。
リアルタイムに近づけるため、しばらくはディスコードにて共有させていただきます。本日もドル円のアップサイドリスクに注意していきましょう。
詳しくはディスコードにて!!
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