[週報]先週(3/27 - 3/31)の振り返りと今週(4/3 - 4/7)の戦略
② 前半は金融システム不安が後退した事で市場心理がリスク選好。円売りが再開。
③ 週末にかけて年度末要因によるお祭り気分が後退。米2月のPCEデフレーターや消費者信頼感指数の不冴いない結果がドル円下落の材料となる。
④ 地合いの好転を印象付ける様なチャート形状になるもアップサイドリスクに注意が必要な相場感。
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目次
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先週(3/27 - 3/31)の振り返り
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今週(4/3 - 4/7)の予想
先週の振り返り
先週のドル円は週初から週末にかけて大きく上昇しました。

・3/24のバイデン大統領による預金保険適用拡大予定発言(「米銀行が今後さらに破綻する場合には米連邦預金保険が1口座当たり25万ドルの保護上限額を超えて適用される可能性がある」)を皮切りに金融システム懸念が市場から後退し始めます。
・27日にはファースト・シチズンズ・バンクシェアーズによるシリコンバレー銀行の買収合意を発表
これにより金融システム不安を巡る過度な警戒感が後退した事により株式市場持ち直し。リスク選好の円売りが再開しました。
・経済指標においては、週初から週中に発表されたものは力強い結果となりました。


・各国政府高官も国家の方針に合わせた発言を行なっています。
🇯🇵氷見野副総裁:🕊「金融緩和を継続して経済支えることで企業が賃上げできる環境を整えることが重要」
🇯🇵植田総裁:🕊「直ちに見直す必要があるとは考えていない」
🇺🇸イエレン財務長官:🦅「バイデン米大統領の最優先事項はインフレの抑制」
🇺🇸共和党ハーン下院議員:🦅「パウエルFRB議長は会合で年内にさらに1回の利上げを実施する可能性を示唆」
🇺🇸リッチモンド連銀バーキン総裁:🦅「インフレが続く場合、FRBはさらなる利上げが可能」
🇺🇸ボストン連銀コリンズ総裁:🦅「インフレを低下させるためにいくらかの追加利上げが必要」
🇺🇸ミネアポリス連銀カシュカリ総裁:🦅「インフレをより低下させるために1年を通して金利を高く保つ必要がある」
また先週は年度末・月末・期末に絡む要因により、実需面でのドル買い・円売りが強く、こちらもドル円上昇の支援材料となりました。
上記要因により米金利も大きく上昇した事でドル買い圧力が上昇。ドル円は週初から週末にかけて大きく上昇。週間高値133.59円を記録しました。
その後、週末に発表された経済指標が芳しくなかった事によりドル円は132.80円前後で動きを終えました。
今週の予想
先週のドル円上昇により強い売りシグナルを示唆する三役逆転が消失しました。ドル円チャートは地合い好転を印象付ける形になりつつあります。

目先は、一目均衡表の基準線(133.80円辺り)の突破と思われますが、ここ突破するかな??上値重いんじゃないかなと思うのが本音です。
というのもファンダメンタル要因にて悪材料が集まっているからで
・世界的な金融システム不安が続いている事。
政府による強力サポート、UBSによるクレディスイス買収、ファーストシチズンズによるシリコンバレーバンク買収などで金融リスク懸念は一旦の落ち着きを取り戻しているが、本質的には何も解決していません。再びリスクオフが到来する恐れは十分考えられる。
・世界的な円買い圧力の上昇が予想される事。
リスク回避局面で選好される米ドル・スイスフラン・日本円ですが、今回の金融システム不安は米国とスイスが震源地です。よって日本円がが独歩高状態となりやすい状況です。
・FRBの金融引き締め停止が十分考えられる事。
FEDはここに来てバランスシートを再び拡大。(金融システム不安緩和によるもの。インフレ沈静化を図っている大事なこの局面でBSを上げました)市場は年内利下げをも織り込む動きをしていたのに、ここに来てリセッション懸念が拡大しつつある→米長期金利に低下圧力
・新日銀総裁のサプライズ懸念
4/27ー4/28に予定されている植田次期総裁最初の会合で、サプライズ修正およびサプライズ発言が出てくるとの思惑
先週の上昇劇をドル円が今後も続けられるのか?と疑問が多いです。以上の事からリスクシナリオをドル円の下落で継続し今週を迎えたいと思います。
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