🇺🇸金利上昇するも、ドル円相場は円買い介入の警戒強し。145円は分岐点?(2022/9/27)
❷ FRB当局者は相変わらずのたかは姿勢。🇺🇸経済指標は好調。
❸ ノルドストリームの損傷発生報道によりドル需要高まる。
❹ 🇺🇸10年債利回りが直近最高値を更新する局面でも、ドル円大きな動きなし。為替介入引き続き警戒。
目次
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆今日のチェック項目◆
・🇺🇸9月コンファレンスボード消費者信頼感指数
(結果:108.0 予想:104.5 前回:103.2)
・🇺🇸8月新築住宅販売件数
(結果:68.5万件 予想:50.0万件 前回:51.5万件)
・シカゴ連銀エバンズ総裁発言
「FRBは政策金利を4.5~4.75%に引き上げる必要がある」
「FRBの行動によって経済成長率がトレンドを下回り、労働市場が軟化してもリセッション時のような失業率の数値は予見していない。」
◆昨日のドル円相場の特徴◆
27日(火)のドル円は方向性に欠ける動きを見せました。

・財務省並びに日銀による円買い追加介入の警戒
(市場参加者はドル円が145円に到達すると、次の円買い介入に突入すると読んでいる)
・🇺🇸10年債利回りの急落と低下基調
(前日の米国時間午後に記録した3.92%から3.80%まで急低下)
これらが重石となり日本時間夕方にかけて、ドル円はこの日の安値144.07円を記録しました。
しかし欧州時間(ドバイ市場が開き始めた頃合い)から、
・財務省並びに日銀の円安牽制やレートチェックがなかった事。〈円売り材料〉
・🇷🇺ノルドストリームの「3つの海上パイプラインが前例のない損傷発生」報道〈ユーロ売り材料〉
米国時間では、
・シカゴ連銀エバンズ総裁のタカ派発言〈ドル買い材料〉
「年末時点のFF金利コンセンサスは4.25-4.50%に引き上げる必要がある。」
・ミネアポリス連銀カシュカリ総裁のタカ派発言〈ドル買い材料〉
「FRBは非常に積極的に動いており、政策は遅れを取っている。」
・🇺🇸経済指標の市場予想を上回る力強い結果
💡製造業受注(資本財・非国防/除航空機)(8月)
(結果:+1.3% 予想:+0.2%)
💡耐久財受注(8月)
(結果:▲0.2% 予想:▲0.4%)
💡コンファレンスボード消費者信頼感指数(9月)
(結果:108.0 予想:104.3)
💡8月の新築住宅販売件数
(結果:68.5万件 予想:50.1万件)
💡リッチモンド連銀製造業景況指数(9月)
(結果:0 予想:▲12)
これらが要因で🇺🇸長期金利が急上昇。🇺🇸10年債利回りは3.80%から最大3.98%まで上昇しました。
これによりドル円は144.91円を記録する結果となりました。しかし投機勢は145円の突破が円買い為替介入のトリガーになることを警戒し、その後は大きく値が上がることはなく、144円後半を推移する動きとなりました。
◆今日のチェック項目◆
なし
◆本日のドル円相場の予想◆
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