市場予想を上回るCPI発表により資産現金化需要が大きく上昇。しかし株価はV字回復!?(2022/10/12)
❷ ドル円急上昇後は日銀の為替介入警戒により、一時146.44円まで急落する。
❸ 次回11月のFOMCで1%の利上げの思惑が浮上。
目次
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のチェック項目◆
・G20中央銀行総裁会議(本日最終日)
・🇺🇸9月消費者物価指数
(結果:8.2% 予想:8.1% ※前年比)コア(結果:6.6% 予想:6.5% ※前年比)
◆昨日のドル円相場の特徴◆
13日のドル円はCPIの結果をトリガーに急上昇しました。

東京時間から🇺🇸消費者物価指数発表(以下CPI)の21:30までドル円は短いレンジ幅(146.65円 - 146.95円)を形成しました。
CPI発表前、🇬🇧トラス首相が減税案の方向転換を作業中との報道が入ります。これによりポンド需要が急上昇。

ドルも売られる流れは見られたものの、迎えたCPIの発表は、市場予想を上回る結果となりました。
🇺🇸9月の消費者物価指数(結果:8.2% 予想:8.1% ※前年比)消費者物価コア指数(結果:6.6% 予想:6.5% ※前年比)
これによりドル需要は一気に上昇。
・前日のG20中央銀行総裁会議での黒田総裁のハト派発言
「2%の物価目標を持続的・安定的に達成するまで金融緩和を継続する必要がある」
・CPI発表前の鈴木財務相の投機筋への円安容認とも思われるアホ発言
「水準ではなくボラティリティに注目している。」(急騰は認めないがボラティリティを伴わないじり高なら良いとの発言)
(上記2点によりロングカバーが入りずらい状況に)
その間、ドル円の上昇材料は増えていきます。(以下詳細)
・更なるFRBのタカ派スタンス強調
現在、11月FOMCは75bp利上げが完全に織り込まれる状態。新たに100bp利上げ説が浮上。

・🇺🇸長期金利が急上昇
🇺🇸10年債利回りが約14年ぶりの高水準4.07%まで急上昇

・株式市場が大幅下落(その後に大幅回復する)
資産現金化需要が大きく上昇。ドル買い圧力高まる。
これらの要因によりドル円はNYオープン前に直近高値を更新。147.67円を記録しました。
しかし下記2点の要因により、ドル円はわずか数秒で1円超の下落が発生。
・米主要株価指数がマイナス圏からプラス圏へ浮上した事
・日銀為替介入の警戒感が急激に高まった事
146.44円まで値を下げますが、押し目買いも強く直ぐに147円台を回復。147.30円前後を推移する形となりました。
◆今日のチェック項目◆
・財務省、日銀の動向と発言
・米長期金利の動向
◆本日のドル円相場の予想◆
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